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サザエ石巻貝&カノコ貝のコケ取り能力を比較

time 2015/03/22

サザエ石巻貝&カノコ貝のコケ取り能力を比較

水草&熱帯魚飼育をスタートすると、どうしても水槽の中のバランス形成に時間がかかるために大抵の方々がコケに悩まされます。

特に養分の高いソイルなどを底床に敷くと、水草の生長には良いのですが水槽全体にはコケやすくなるというジレンマが起こります。

魚が入っていない水槽であれば、一旦コケを大量に発生させておいて水槽の中の富栄養分をコケに吸わせて枯れてきた頃に掃除してなどの手法も取れますが、大抵の水槽では、もうお魚さんをお迎えしちゃってるんじゃないでしょうか?

コケ対策といえばヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどのヌマエビが有名ですが、こと水槽のガラス面においては、カノコ貝の仲間の方が能力は高いです。

なので、管理人もよく何匹かは水槽に入れておきます。

2015-03-18 23.08.14

◆サザエ石巻貝

別名をイガカノコ貝、日本の南西諸島以南の沿岸域や東南アジアの太平洋沿岸域に生息する最大殻径2.5cmのカノコ貝です。

淡水ではなく、汽水域に生息する貝になりますので、淡水の水槽内で増えることはまずないです。

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ちょうど水換え作業の時に親石の上に居たのでスマホで撮影してみました。

この写真だとサザエのような突起が見えると思います。

イガのような突起を持つため、別名イガカノコ貝と呼ばれます。

この突起のおかげで突起のない石巻貝と比べてひっくり返った時に起き上がりやすく、生存率も上がります。

では、他のカノコ貝もご紹介しましょう。

 

カラーサザエ石巻貝

◆カラーサザエ石巻貝

サザエ石巻貝と同じく最大殻径2.5cmとなりますが、流通してるのはサザエ石巻貝と比べ小さめが多いように感じます。

別名:カラーイガカノコ貝、スパイラルホーンスネイル

東南アジアの太平洋沿岸の汽水域に生息してます。

黄色と黒のバンドが特徴的です。

 

 

石巻貝2

◆石巻貝

別名:カノコ貝

本州中部以南の汽水~淡水に生息する突起のない最大殻径2cmの貝です。

カノコ貝の仲間のうちで淡水への順応性が高く、低pHにも耐えることができることが知られ、水草レイアウト水槽ではその目立たなさからも定番の人気です。

 

カラー石巻貝

◆カラー石巻貝

別名:ヒメカノコ貝

最大殻径1.5cmと石巻貝に比べて小さいのが特徴です。

色んな柄が楽しめるのが特徴です。

 

シマカノコ貝

◆シマカノコ貝

別名:ゼブラスネール、イナズマカノコ貝

サザエ石巻貝より少し大きめの日本の南西諸島以南、東南アジアの沿岸汽水域に生息する最大殻径3cmの貝です。

 

イナズマカノコ貝

◆イナズマカノコ貝

別名:タイガースネール、シマオカイシマキ貝、ベニオカイシマキ貝

シマカノコ貝の別名がイナズマでこちらはタイガーと呼ばれなんだかややこしいのですが、流通名では単純にその見た目で、シマ模様、イナズマ模様と模様で識別しやすいのでこうなったんでしょう。

大きさもシマカノコ貝と同じく最大殻径3cmとなりますが、こちらは別名のオカイシマキ(陸石巻)貝というように陸棲が強く水槽を脱走するため、オープンアクアリウムには不向きなタイプです。

 

レッドタイヤスネール

◆レッドタイヤトラックスネール

別名:レッドスポッテドスネール、オニオンスネール、タイガースネール

名前の由来は、赤味を帯びた殻を巻くようなタイヤ痕の柄からきてます。

シマカノコ貝と同じ生息域で、最大殻径3cmとなります。

 

カバクチカノコ貝

◆カバクチカノコ貝

日本の南西諸島以南、東南アジア太平洋沿岸の汽水域に生息しています。

貝殻の口がオレンジ色に発色することから、別名:レッドリップスネールと呼ばれる最大殻径3.5cmとなるカノコ貝最大の貝です。

 

フネアマ貝

◆フネアマ貝

最大殻径4cmとなる貝で、日本の紀伊半島以南~沖縄、東南アジア~インド洋の河口域の汽水域に生息しています。

別名:淡水アワビ、タートルスネール

フネアマ貝は他の貝に比べ吸着力も強く、クリーナー能力も高くてブルドーザーのようにガラス面のコケを食べていってくれますが、コケのなくなった水槽では餓死する確率も高くなるので注意です。

他の貝でもそうですが、フネアマ貝は特に吸着している状態から無理にはがそうとすると貝殻がはがれてしまうこともあるので注意。

アベニーパファーを飼育してる水槽では、その幅の広い貝殻に隠れることで生存率が高いという話も聞きます。

 

さて、色んな種類のカノコ貝を見てきましたがなぜ管理人がサザエ石巻貝を選んだのかを能力別にして説明しましょう。

 

能力1 淡水順応性

淡水 ←—————————————————-→ 汽水
石巻 サザエ フネアマ カラーサザエ
  カラー石巻   シマカノコ
  カバクチ   レッドタイヤ

基本的にカノコ貝の仲間は汽水域に生息しています。

なので淡水でもアルカリ性の強い水を好みますから、低pHが基本の水草水槽では本来の生活圏と違い長生きさせる事が難しいのです。

なのでできるだけ淡水への順応性は高い種類を選びたいですね。

 

能力2 コケ取り能力

高い ←—————————————————-→ 低い
フネアマ カバクチ シマカノコ サザエ
    レッドタイヤ 石巻
      カラー石巻

コケ取り能力に関しては、すでにコケが多い水槽に投入するなら高いに越したことはないのですが、管理人は貝の為にわざわざコケを作ったりしたくないので、餓死しないような貝が望ましいと考えました。

すでにコケに悩まされてる場合は、フネアマ貝がおすすめです。

この部分に関しては水槽全体のバランスで考察してみると良いでしょう。

導入目的としての割り切りも大事になってきますが、一時的なガラス面のコケ清掃はテデトール(自分で掃除する)で対応可能ですから。

 

能力3 脱走率の高さ

脱走しにくい ←—————————————-→ 脱走しやすい
カバクチ フネアマ サザエ カラーサザエ
    石巻 シマカノコ
    カラー石巻 レッドタイヤ

カノコ貝の実際の生息環境は、完全な水中ではなく水際を好みます。

特に夜間に活発に動き回りますので、陸棲を好む貝は水槽にしっかりとフタをする必要があります。

管理人の水槽環境はフタをしないオープンアクアリウムなので、カラーサザエ、シマカノコ、レッドタイヤという面白い柄の貝達は選びにくかったという訳です。

 

能力4 低温耐性

最低水温10℃ ←————————————–→ 最低水温20℃
石巻 サザエ カラーサザエ
  カラー石巻 シマカノコ
  カバクチ レッドタイヤ
  フネアマ  

カノコ貝の仲間はその生息域によって若干の水温耐性が違いますが、ヒーターをセットした熱帯魚飼育水槽では特に問題ありません。

ヒーターの熱で火傷する場合もあるので、カヴァーをするなど注意。

ヒーターなしの日淡や金魚水槽などは石巻貝などの低温に耐えられる貝の方がよいでしょう。

もし10℃を下回る環境であれば、ヒメタニシなどの方が良いでしょう。

 

能力5 最大殻径

1.5cm      2cm      2.5cm      3cm      3.5cm      4cm
カラー石巻 石巻 サザエ シマカノコ カバクチ フネアマ
    カラーサザエ レッドタイヤ    
      イナズマカノコ    

最大殻径の大きさはひとつの目安ですが、長く飼育していけば導入時に小さくても成長するので参考程度に考えてます。

カノコ貝の仲間は水槽ガラス面に張り付くので、前面のガラスにいるときは特に目立ちます。

水草水槽では景観を損なわないように、比較的小さい種を選びたくなってきます。

管理人がサザエ石巻貝を選んだ理由は上記のような能力を参考にしたのと、サザエのような突起のおかげでひっくり返った時に自力で起き上がれる確率が高いという理由からです。

カノコ貝の死亡原因としては、ひっくり返ったままの餓死と脱走して干からびてのミイラ化の2つのパターンが多いので、水槽の中やまわりをチェックするのが予防になります。

さて結びにカノコ貝導入のメリットとデメリットをおさらいします。

メリット : ガラス面の茶コケを特にお掃除してくれる窓拭き係りとして重宝。

デメリット : タマゴを生むと目立つ部分は金属製の耳かきなどでこすり落とす。

以上、参考になれば幸いです。

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コメント

  • 家ではフネアマとカバクチはよく脱走します。石巻は水質が合わなくなると水際までは来ますが出たことはありません。逆に水質のバロメーターになってくれるので助かります。貝を入れすぎると飢えて死ぬか貝によっては水草を食べますので、60cmに2~3個で十分だと思います。オトシンもいますので一週間に一回プレコ用の餌を上げてます。3年ほどいきてくれています。何かの参考になれば幸いです。

    by さっぴ €2017年2月1日 12:07 AM

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